社長の素顔／中古収益物件の差別化戦略／購入後修繕「３年無料」など／エイマックス代表取締役天田浩平氏

　エイマックス（東京都港区）は、東京23区内の投資用中古区分マンションを中心に事業展開をしている。代表取締役の天田浩平氏に、他社と差別化するための戦略など話を聞いた。

　当社は２０２０年２月に創業し、５期目となる25年度の着地売上は１４０億円を見込んでいる。社員数は25人、そのうち５人が営業を担当。管理戸数は１５００戸を超え、収益性の高いビジネスモデルを確立している。
　創業当初から少数精鋭でありつつも高品質なサービスを提供し、顧客の期待を超えることを目指してきた。
　不動産売買・仲介のほか、賃貸管理やリノベーション事業など、さまざまなサービスを展開している。具体的には、物件購入者を対象にした修繕工事と設備交換サービスが当社の特徴の１つ。物件購入後、設備の不具合が発生した場合や退去に伴う修繕が必要となった際に、購入から３年間何度でも無料で対応している。購入後の予期しないコスト負担から顧客を守り、安心して不動産を運用できる体制を整えている。
　また、空室が長引くリスクを軽減するための空室サポートも提供。空室が61日以上続いた場合、次の入居者が決まるまでの期間、想定家賃の80％を毎月支払うというサポートを設けている。このサポートは購入から５年間にわたるものだが、短期間での家賃保証契約がオーナーにとって不利益をもたらすことが多いため、顧客にとって透明性と利益を追求したサービスとして提供している。
　大手にはできない小回りの利く運営によって、無駄を省きながら顧客に利益を還元することを目標としている。良質な物件と適正な家賃設定を追求し、家賃が低めの物件を選び、その上がり幅に注目した取引を行うことで顧客の資産価値を高める戦略を打ち出している。