東京カンテイ／中古マンション価格、首都圏3619万円、築浅増加で上昇に

東京カンテイは４月19日、中古マンション価格の３月動向を発表した。首都圏は、全域で築浅物件からの事例が増えたことから、前月比0.6％上昇し3619万円と4カ月ぶりに上がった。都県別では、東京都が4874万円（同1.0%上昇）とプラスに転じ、神奈川県が2897万円（同0.7%上昇）と上昇傾向を維持。都心寄りの行政区の事例が増えたことで埼玉県（2257万円）と千葉県（2010万円）がともに前の月に比べて2.1％上昇した。

東京23区も３カ月ぶりに上昇し、5387万円（同1.1%上昇）だった。横浜市は3151万円（同1.3％上昇）、さいたま市が2751万円（同1.3％上昇）だった。千葉市では価格水準が比較的高い中央区や美浜区で事例が増えて1821万円（同2.0%上昇）と上昇に転じた。

都心6区も7455万円（同1.0%上昇）と引き続き上昇。好立地や築浅物件からの新規事例が増えている一方で、価格改定シェアは依然30％程度で推移していることから価格推移は売り手・買い手の双方が折り合う水準を探る状態が続くとしている。

近畿圏平均も主要エリアがそろって強含み2153万円（前月比1.0%上昇）と連続昇し、2017年12月に記録した直近最高値（2143万円）を上回った。大阪府は2357万円（同1.1％上昇）、兵庫県は1849万円（同0.8%上昇）と、それぞれ中心都市での価格上昇がエリア平均を押し上げた。

主要都市は、大阪市で2933万円（同1.3%上昇）と再び上値を更新。大阪市中心部では3856万円（同0.8%上昇）と直近の最高値（3864万円）に迫った。神戸市でも1827万円（同1.5％上昇）と下落傾向に歯止めが掛かった。