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積極的にDX化を推進/高機能と手頃な住宅で訴求/ピーアイコーポレーション代表取締役 折田 浩一氏に聞く

  • 2025.04.14
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 材料費や人件費などが高止まりし、高騰する不動産価格。横浜市は首都圏の人気エリアで常に上位に位置しているが、耐震等級3、断熱等級4、一次エネ等級4相当の性能を持ちながら、顧客第一主義を掲げるピーアイコーポレーションは戸建て住宅の本体価格を1800万円で提供するという。ピーアイコーポレーション代表取締役の折田浩一氏にその戦略について話を聞いた。

 当社は横浜市青葉区に拠点を置き、86年に設立。来年は創業40周年を迎える。創業当初、家業の設備会社に加わってから現在に至るまでの歴史には多くの困難があった。
 例えば、不動産業へ転換する過程での土地仕入れの難しさ、リーマンショックによる大きな経済的打撃などの経験から、常に顧客第一主義を貫いてきた点が成長の根幹になっている。
 主な取り組みとしてオンラインでの住宅見学会(ウェブ、VR、3Dキャドデータによる当社の物件案内)や契約手続きの簡略化(電子契約・電子情報サービス)など、業務の効率化や顧客サービス向上のためのデジタル化を行っている。そのほか、新規のスキーム構築ではクラウドファンディングやソーシャルレンディングなど、AM事業を積極的に取り入れ、エコフレンドリーな技術導入を進めている。
 現在、提供している注文住宅は「PISPEC(ピーアイスペック)」と「BASIC(ベーシック)」の2つのパターンがある。
 ピーアイスペックは「制震ダンパー」を採用し耐震等級3、断熱等級5、一次エネ等級6を取得し、性能評価取得や長期優良住宅の取得を可能としている。
 これに対してベーシックは耐震等級3、断熱等級4、一次エネ等級4相当の性能を持つ手頃な住宅として提供。ベーシックプランの具体例を紹介すると、延べ床面積99㎡(1階51㎡、2階48㎡)の3LDKで本体価格を1800万円で提供できる。
 当社の住宅は優れた断熱性能を持つことが特徴で「UA値は0・54」。また、水から生まれた断熱材の①硬質ウレタンフォーム吹付、②フェノールフォーム、2つの高性能断熱材を使用することによって断熱性を向上させている。換気システムには「ダクトレス第一種熱交換換気システム」を施し、最大75・7%の温度交換効率を実現した。日常の換気によるPM2・5対策では「MAGIQFILTER」を標準装備。地震対策では「ヤマハ製のMER SYSTEM(オイルダンパー)」を搭載し、地震エネルギーを最大48%吸収するほか、モノコック構造とすることで、強い揺れや風圧に対して粘り強く耐えることが出来る。
 今後も地域の特性を生かした事業の強化を図るとともに、国内外での市場開拓を視野に入れていく。
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