大京穴吹不調べ／インスペクション認知度、８割が「知らない」

大京穴吹不動産は４月１日から開始した無償インスペクション付き仲介サービス「住まいるチェック」の利用状況とサービスを利用した売り主を対象にアンケート調査を行った。22 日までの期間に「住まいるチェック」を利用した売り主は、申し込みベースで全国 272 人だった。内訳は首都圏 174 人、その他エリア 98 人。

アンケートによると、インスペクションを「知らなかった」との回答が 79.5％と約８割を占めた。「不動産の売却に有効だと思う」という回答が 73.5％と制度の評価が高かったものの、有償の場合は「自らは実施しない」が73.5％だった。

インスペクションを「よく知っていた」（ 4.1％）、「知っていた」（8.2％）、「名前だけは聞いたことがあった（内容は知らない）」（8.2％）、「知らなかった」（79.5％）と認知度は低い。

売却に有利だと思うと回答した理由は、「取引の安心につながる」「物件の品質が売り主・買い主双方で分かり合える」「買い主に対して安心感が与えられる」「客観的な評価を受けることができる」「購入判断の基準となる」などだった。

売却する際にインスペクションに期待することは「売却後に建物の不具合に関して買い主とのトラブルを避けることができること」が40.5％と最も多く、「所有物件の状況を把握すること」（25.8％）、「売却活動に活用できること（インスペクション済み物件の告知）」（20.2％）、「国土交通省の資格を持つ建築士が調査することによる信頼性」（13.5％）と続いた。 不動産仲介会社への期待は、「確実な調査をお願いしたい」などが挙げられた。