東京カンテイ発表/首都圏マンションPER、割高は青山一丁目駅、割安は柏駅
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2018.05.07
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東京カンテイは5月7日、首都圏マンションの割高感と割安感を表す独自調査「新築マンションPER」を発表した。マンション価格が、同じ駅圏内のマンション賃料の何年分に相当するかを求めた値で数字が低いほど割安感を示す。駅別に調べた。2017年の首都圏平均のPERは24.49(対象212駅)と前年から横ばい。12年以降続いてきた上昇傾向は一服することになったものの、70平方㍍換算の平均価格を見ると6684万円(前年比2.9%上昇)となり、賃料も22万4905円(同2.5%上昇)と高水準となっている。
最も割安感の強かった駅は、JR常磐線の柏駅の14.97だった。2位が京急本線の京急川崎駅(16.05)、3位がJR高崎線の上尾駅(16.59)となった。
割安感トップの柏は、直近3年間のマンション価格が3700万~4000万円で安定しているが、上野東京ラインの開業によって都心部への通勤利便性が高まったことと、駅前タワーマンションからの賃料事例が増えたことで月額賃料が20万6024円と2年前から6万円以上も上昇。同社では実際の賃料相場から離れ、順位ほどの割安感はないと見立てる。
4位のJR山手線目黒駅(17.24)も同様のケース。目黒は不動産大手が供給したタワーマンションが賃料の水準を引き上げたとして、上席主任研究員の井出武氏は、「ブリリア目黒タワーは坪2万円の賃料で出ている。本来ならば1.5万円が相場のエリアだ」と話す。
割高感が最も高いのは東京メトロ銀座線の青山一丁目駅でPER45.12だった。青山一丁目は、月額賃料が38万5302円と40万円に迫る高水準であるものの、マンション価格が2億円を超えるため結果的に賃料見合いで最も割高な駅となった。2位は同有楽町線の麹町駅(37.12)、3位が横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅(36.37)となった。
最も割安感の強かった駅は、JR常磐線の柏駅の14.97だった。2位が京急本線の京急川崎駅(16.05)、3位がJR高崎線の上尾駅(16.59)となった。
割安感トップの柏は、直近3年間のマンション価格が3700万~4000万円で安定しているが、上野東京ラインの開業によって都心部への通勤利便性が高まったことと、駅前タワーマンションからの賃料事例が増えたことで月額賃料が20万6024円と2年前から6万円以上も上昇。同社では実際の賃料相場から離れ、順位ほどの割安感はないと見立てる。
4位のJR山手線目黒駅(17.24)も同様のケース。目黒は不動産大手が供給したタワーマンションが賃料の水準を引き上げたとして、上席主任研究員の井出武氏は、「ブリリア目黒タワーは坪2万円の賃料で出ている。本来ならば1.5万円が相場のエリアだ」と話す。
割高感が最も高いのは東京メトロ銀座線の青山一丁目駅でPER45.12だった。青山一丁目は、月額賃料が38万5302円と40万円に迫る高水準であるものの、マンション価格が2億円を超えるため結果的に賃料見合いで最も割高な駅となった。2位は同有楽町線の麹町駅(37.12)、3位が横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅(36.37)となった。