お電話でもお問い合わせを受け付けています 受付時間 平日 10:00~17:30

TEL03-6721-1338

東京カンテイ調べ/17年新築供給、マンション駅徒歩5分、戸建て15分が最も多い

  • 2018.05.15
  • お気に入り
マンションは駅近、戸建住宅は駅遠でも商圏だと言われているが、2017年1年間に新規分譲のあった戸建てとマンションの分布がそれを裏付けている。

東京カンテイがバス便を除く首都圏の分譲戸数の分布を調べたところ、マンションは駅徒歩5分への供給が6261戸と突出し、4分の5228戸、3分の4020戸がトップ3だった。4位は8分(3637戸)、5位が7分(3410戸)、6位が6分(2926戸)と続いた。

マンションは、都市型住宅として駅に近いものが価値として高い傾向があるため、利便性が基準となっていることがあらためてわかった。

一方、戸建てを見ると、最も供給が多かったのが徒歩15分(3619戸)だった。2位が13分(3249戸)、3位が10分(3069戸)となっており、マンションでは供給がゼロとなる23分以降の距離感でも供給があるのが特徴だ。戸建ての中央値は15分。こうした傾向は、首都圏に限らず近畿圏や中部圏でも共通して見られるという。

同社では、戸建ても駅からの徒歩条件とは無関係ではないものの、住環境や子育ての環境の良さを求めて、その結果として戸建ては幅広く分布しているとした。駅周辺では、都市計画上の高度利用により商業用途が主眼の計画が多く戸建てが供給しにくいとも指摘する。

こうしたことから、マンションは駅前用地の仕入れでホテルや事業用不動産なとどの競合が激しく高値取引を招く一方で、戸建ては土地面積が狭いことと駅前立地にこだわりを持たない用地仕入れのため、両方の価格差が大きくなりやすい傾向とした。
TOP