耐・制震両立のダンパーで快適と安心を／住環境は「地盤改良」から／アイム・ユニバース代表取締役藍川眞樹氏に聞く

　東京都杉並区に本社を構える当社は、品質へのこだわりとイノベーション精神を強みとする。２００４年の創業後、リーマンショックなどの実体験を基にした独自の知見を生かし、現在の事業モデルを築き上げた。　
　一方、コスト管理意識の改善は今日の分離発注という効率的な施工管理につなげた。大企業にはない柔軟さと迅速さをもち、顧客満足度を高めることを心掛けている。
　ISO９００１の取得は品質へのコミットメントを世界基準に合わせるためのもので、住宅の高品質に直結する。住宅販売後も、顧客と直接コミュニケーションを取るオーナーズアプリを活用したサービス提供を行い、人材交流によるプロジェクト形成、建設技術の共有にも取り組んでいる。単なる住宅提供に留まらず、地域や社会全体の貢献が新たなニーズ対応や持続可能な住まいの実現に直結する。
　「&RESORT HOUSE」の住宅は、住環境の快適性と安全性を最大限に考慮して設計し、その基盤となるのが住宅の性能。当社の住宅は国土交通大臣認定の制震ダンパー「AIMダンパー」を採用。耐震性と制震性を兼ね備えた設計が特徴。
　このダンパーにはフェノール樹脂を使用し、厳しい試験をクリアするとともに強度を高める「ベタ基礎工法」や湿気対策として防水シートとコンクリートを使用し、建物の耐久性を向上させた。地盤の安全にも細心の注意を払い、JIS認定のスウェーデン式サウンディング試験を用いた地盤調査を行うなど、必要に応じて地盤改良を施し、建物の安定性を確保している。そのほか、断熱性と気密性向上のために高性能断熱材「グラスウール」を採用することで、季節を問わず快適な住環境の提供を可能とした。
　外壁にはヘーベルパワーボードを使用し、美しさと機能を兼ね備えた強靭な素材によって施工している。防火性と防災性に優れ（軽量のため）地震時の負担軽減にも寄与。
　東京都主催の「東京エコビルダーズアワード（２０２３年度）」で「ハイスタンダード賞（断熱・省エネ性能部門）」を受賞するなど、環境性能の高い建築物の普及にも努めている。
　藍川氏は「&RESORT HOUSE」はただの家ではなく、特別なリゾート時間を過ごせる場所であり、家族との生活をより楽しくするための住まいであると話す。